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平成22年度の舞台は現代の浦戸。島に住む中学3年生の良平は,自分の進路に悩んでいた。小さい頃からずっと自分はこの島 で生きていくのだと考えていたが,「本当にそれでいいのか?」と思うようになったのである。三者面談を・レ・Oに控え,良平は自分のやりたいことがますます分 からなくなってきた。そんなとき,全国各地を回っている雑誌記者の塚本が,島の風景を写真に収めようと,良平の学校にやってくる… 今から約 140年前の浦戸。ここにも自分の将来に悩む一人の少年がいた。名前を平次といい,訳あって浦役人(今でいう村長)の家で仕事の手伝いをしていた。しか し,仕事はさっぱりしないで寝てばかり。江戸から明治へ,世の中が大きく変わろうとしている中で,自分も島を出て何か大きなことを成し遂げたいと考えてい たが,どうすればいいのかさっぱり分からない。そんなとき,新政府軍に対抗する元幕臣の榎本武揚や京都で新撰組副長として名を馳せた土方歳三が浦戸にやっ てくる… 島の外からやってきた人々と・フ交流,仲間や島の大人達の温かい励ましの中で二人は何を考え,果たしてどんな結論を出すのか…?
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